「チャイルドシート、6割が誤使用」(朝日デジタル、2月9日)のニュースを読んで思うこと

以前私は、ベビー用品を販売する仕事に携わっていたことがあります。お客様がカーシートをお買い上げになる際、「車に取り付けてくれませんか?」と頼まれることがよくあり、サービスを兼ねてその依頼を引き受けていました。
実際に取り付けてみると、説明書やマニュアルはあるのですが、どのくらいキツく固定しなくてはいけないのかよく分からないのが実情でした。仕事上、事故が起きないように最善を尽くして、どうにかお客様に納得していただきましたが、取り付けるのにかなり苦労したことを覚えています。

専門的に仕事をしていてこの状態ですから、一般の人はもっと大変でしょう。カーシートを付けたり外したりしているうちに、取り付けが甘くなってしまうことも充分考えられます。そのうち違反による罰金対策が目的になってしまう人も多いのではないでしょうか。

この国は、何か問題が起きると、上辺だけで対処しようとするところが目立ちます。社会の構造上しかたのないことかもしれませんが、もう少し、行政側の指導があってもいいように思います。しかし、あまり期待はできないので、今のところ、個人個人が意識を高めていくしかないようです。